ちっちゃいけどパワフル。いつも元気いっぱいの現役獣医師が、厩舎や牧場のごく普通の日常をご紹介します。
あれから5年
2011年09月10日 (土) | 編集 |

ホッカイドウ競馬から依頼され

このブログを開設してから5年経ちます

以前、一度だけ触れましたが

ブログ開設の直前

私は診療中に事故にあいました

暴れた馬と鉄柱に挟まれたのです

救急車で運ばれた先の病院

診断は「肩鎖関節脱臼(Ⅲ度)および靭帯完全断裂」

鎖骨を肩に付着させている3本の靭帯全てが断裂

重症で、手術しても再発するだろうとのことでした

私の左肩は5年経った今も脱臼したままです




日常生活は問題ありません

でも・・・

片手で馬の肢を持った時とっさの動きに着いていけません

首の部分が狭くなっている洋服も着ることができません

握力は反対側の1/3ほどしかありません




昨年、当時相談していたスポーツドクターと食事した際

びっくりする話を聞きました

私の鎖骨の写真・・・

JISS(国立スポーツ科学センター)で教材として使用しているそうなんです

もう何年も

あらゆるスポーツの日本代表メンバーに私の写真を見せて授業していると・・・

正直いって

感激しました

普通、ドン引きしますよ・・・ね?

私はこの仕事をするようになって

いつか自分の身体を有効に使ってもらう機会があればいいなって思っていました

たくさんの動物の体を診せてもらい

役立てさせてもらいました

いつかは自分の身体もそうなれればいいと・・・

だから先生にお礼を言いました

「どうしてもっと早く言ってくださらなかったんですか!」

「あれー?言わなかったっけ?」

そんな会話をしつつ、先生とはもう20年近くお付き合いしています

これからも、私の写真を見た選手が世界に飛び立ちます

チミたち、ちゃんと育ってくれたまえ!


では例の写真をお見せしましょう


矢印の部分が脱臼部位です

ばっこり跳ね上がっています
ばっこり跳ね上がってますよ、ばっこり(笑)



トライアスロンもこの事故がなかったら始めてなかったかもしれません

競走馬も、騎手も、どこかしら故障を抱えていることが多いこの世界

そんな人たち、馬たちの気持ちも少しだけわかるようになりました



全部抱きしめながら

一緒にいい方向を探っていける獣医師になれるよう努力します



みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします
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コメント
この記事へのコメント
はむさま
人も馬もみんないろんな傷と付き合っているんですよね。見えない傷だって傷です。
身体を動かすことで、少なくとも私は仕事に役立つことがたくさんみつかりました。
良く生きる、楽しく生きる手段・・・きっとそうでしょうねv-238
はむさんがくださったエールをしっかり抱きしめて、これからもゆるく頑張っていきます。
ありがとうございましたv-410
2011/09/15(木) 22:42:38 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
まさりんさま
みんな痛さと一緒に頑張っているんですよね!
私も馬や人からいつも励まされていますv-238
2011/09/15(木) 22:36:30 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
inoさま
この写真、担架に乗せられた状態で私が撮ったんです。お医者さんも「え?ほ、本人がいいというなら撮ってもかまいませんが・・・」ってアセってましたv-410
セレクトセールについてはこのブログに書いていますよーv-319
2011/09/15(木) 22:34:43 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
KYOKOさま
メッセージありがとうございますv-238
みじんも感じさせない、に爆笑しましたv-410
またこちらにも遊びにきてくださいね!

私は強くないですよ。強くなりたいからやってるんですv-415

2011/09/15(木) 22:31:38 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
痛みとの付き合い
ハリドクさんの怪我に比べたら、自分なんて甘っちょろいもんですが、それでもランニングを続けていると、「あっちが痛い」「こっちが痛い」が出てきます。

それを経験するようになってから初めて、「アスリートの人たちは、どこかしら痛みと付き合いながら競技を続けているんだろうなぁ」と実感することが出来ました。

治療を疎かにすることは良くないことだと思いますが、「故障を認めたうえで、適度な無理をしつつ痛みと付き合う」ことは間違っていないんだと思います。

健康は大事ですが、あくまでも目的ではなくて、手段。
楽しい人生を送るための手段なのかな、と。

だから、医者や獣医さんは、人生や馬生(?)の可能性を広げる、素敵な仕事だと思いますよ☆
2011/09/13(火) 23:33:43 | URL | はむ #W6C6lnyk[ 編集]
私もよくスポーツ新聞で.いろんな選手の怪我の記事は拝見して見てるんですけど.肩の怪我でも.人それぞれ ですからね。私も昨年からだけど.左足の膝裏を痛めて(たまーにですけどね。)しまい.今でも湿布貼りながらの治療中です。(^_^;)ところで.もしドクターさんが競馬関連の仕事に関わってなかったら今頃.オリンピック・世界選手権出場(マラソン選手など…ete)目指してたアスリートになってたかも…!? (^^;)
2011/09/10(土) 11:21:18 | URL | まさりん☆ #-[ 編集]
相変わらずステキな発想をお持ちですね(汗)

肖像権の侵害にはならないのでしょうか(笑)

そういえば2~3年前にセレクトセールに行った時、

物凄い大雨で会場から駐車場までが「川」になってましたが、

もしかして・・・居ました???
2011/09/10(土) 10:55:08 | URL | ino #-[ 編集]
きょうこです
ドク、そんな大怪我されてたんですね。知りませんでした。
そんなのみじんも感じさせない感じでしたしw

自分だったら、トライアスロン挑戦しようと思えるかなー。ドクの強さに敬服です。
2011/09/10(土) 09:48:15 | URL | KYOKO #-[ 編集]
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