ちっちゃいけどパワフル。いつも元気いっぱいの現役獣医師が、厩舎や牧場のごく普通の日常をご紹介します。
最期まで一緒に
2010年04月14日 (水) | 編集 |

4月9日

現役最高齢勝利記録を持っていたオースミレパードが逝きました

19歳でした

最後に勝ったのは16歳

記録を塗り替えるのが得意な馬でした

彼が最期に過ごした土佐黒潮牧場では引退した競走馬たちを引き取り、余生を送るサポートをしています

それは最後に確実に死が待っているというお仕事でもあります

大きな慈愛に包まれて、競走馬たちは旅立っていくのです




私たち獣医師は動物の死に直面しているとはいえ

治療の後には病気やケガを克服して立ち上がる姿を

そして競走や育成、繁殖生活に復帰することを目指している仕事がほとんどです

そのずっと先に、いつか必ず訪れる死というものを、日々感じるということはほとんどありません




華やかな競馬の世界は、多くの方たちに支えられて成り立っています




生まれたときからずっと、人と共にいる馬たち

「最期まで一緒にいてあげるからね」

そんな気持ちは言葉を交わさない動物にも伝わると思います




土佐黒潮牧場さん

そして生き物の最期を看取るお仕事をしている方々に

心から敬意を表したいと思います




オースミレパード

4月26日の誕生日を待たずに旅立ちました

安らかに、そしてゆっくり休んでください





オースミレパード(1991年4月26日生まれ)
222戦33勝(地方、中央)
主なレース(内外タイムス杯優勝、函館日刊スポーツ杯2着)
コメント
この記事へのコメント
ムサシまま。さま
メッセージありがとうございますv-238
まさか、空のビンになってませんよねっねっねっv-272試飲してみた(もちろん無理やり♪)のですが、クラっときました。濃ゆいんです。お気をつけくださいv-410
2010/04/21(水) 00:04:06 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
いつも楽しく見せて頂いてま~~すv-238
本日いただきましたよ~~~v-25
ありがとうございます^^
2010/04/20(火) 23:46:00 | URL | ムサシまま。 #-[ 編集]
まーさま
まーさんのような方が競馬サークルにいてくれることを嬉しく思いますv-238

例えば仔馬が重い病気になり、毎日治療しますよね。でもある時から突然、母馬が仔馬を無視するようになることがあります。そんな時、獣医師や牧場の人たちは仔馬の命が長くないことを知ります。
お産の後に母馬が重度の疝痛を発症することがあります。苦しんで転げ回る母親の横で、倒れた瞬間のチャンスをうかがって、仔馬が母親の乳を吸いに行きます。乳が飲めないと倒れる母親を前かきして起こすんです。自分が生きるために。

馬たちは私たちが思うほど、"生"に対して固執していないようです。彼らはただただ生きるだけなんですね。そんな姿を見ていると、私たち生き物は自然の中の一部分でしかすぎないと思うのです。人は罪深い生き物ですが、やがて死を迎えるのはみんな一緒なんですよね。死を恐れるのは私を含め、人間だけなんじゃないかな。見習いたいものです(笑)

まーさんが大きなものを背負いすぎないようにしてほしいな~と思っていますv-410
2010/04/16(金) 01:27:49 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
うまく言えないですが・・
今日、あらためて、牧場から死亡のお知らせとお礼の封書が届きました。

レパード君を見つけ出し、一生の面倒をみて下さった方の言葉の中に

レパードは春に生まれ、また春に戻って行きました。
満開の桜の花のように華やかに、そして桜吹雪のごとく潔く

とあり、文章は「ありがとう」で締めくくられていました。

牧場を見ていると、余生という言葉が似合わないな・・と思います。
余生という言葉が似合わないほど幸せに暮らしていると感じます。

馬の命をどう受け止めたらいいでしょう。
ずっと前、ドクターさんがこの件のことを’悲しい部分がなかったら獣医には・・云々’と表現されていたのが心に残っています。
やはり、生も死もとことん受け止めたい私にとっての始めの一歩が黒潮牧場なのかもしれません。
2010/04/15(木) 03:10:58 | URL | まー #N5gKSUic[ 編集]
Nグルーヴさま
あたたかなコメント、ありがとうございます。デリケートな話題なので、記事にするのにはいろいろと考えちゃいました。
個人で引退した競走馬を引き取り、牧場に預けて余生をサポートしている方もいます。そんな馬に接するときはオデコをナデナデしちゃうv-410
このような活動が広く知れわたることが始まりなんだと思います。私もいつも心のどこかに置いておきます。何か行動を起こすべきときは心が教えてくれますものね。
2010/04/14(水) 22:41:14 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
牧場の黒猫さま
心にしみわたる言葉がたくさん。ありがとうございました。
私たち関係者は、わかってはいてもあえて話題にすることはほとんどありません。でも機会があれば、このような分野を啓蒙していきたいと思います。ある意味、馬に関わる者にとっての大切な責任ですね。
2010/04/14(水) 22:31:35 | URL | ハリケーンドクター #NL852uQM[ 編集]
そうですね・・・
養老馬のお世話をしてくださる方々に感謝します
人間が生育させて使って・・・
普段話題になるのは、ほんの一部で賑やかですけど

黒猫さんの話もしみてきます
忘れられてること、ありますね弱い存在なのに。
人間社会もそうですけど
(これは社会問題になるけれど)
…あぁ、私のJRAにいった分少しでもまわらないのかな・・・
何か機会があれば気をつけてみます。

2010/04/14(水) 13:07:59 | URL | Nグルーヴ #-[ 編集]
良い旅立ちを
オースミレパード、天国へ旅立ったんですか・・・。
さようならとは言いたくありません。
あえて挨拶を贈るなら「良い旅立ちを!」と。

引退競走馬・乗用馬の余生の問題については、
今の日本の馬を取り巻く環境の中では、ある意味もっとも
困難で、関係者の協力を必要とする分野かもしれません。
華やかな成績を挙げ、多くのファンや関係者に援助の手を
差し伸べてもらって余生を幸せに送れる馬は、ほんの一握り。

現在、土佐黒潮牧場さんをはじめ、引退馬の余生を護る
手助けをしてくれる団体がいくつかあり、黒猫もそのうちの
一つの団体に参加しています。
有名馬に限らず、自分だけの「マイスターホース」を引退後
数人で余生を見守っています。

馬にだって、余生を送る場所・最後のときを迎える場所と
最後のときまで傍に寄り添う人があるべきだ、と。
勿論、この役目は名誉も利益ももたらすものではありません
から、誰にでも出来るわけではありません。
心の芯から馬を愛している人だから出来ることです。
土佐黒潮牧場さんはじめ、養老馬施設の皆様と養老馬を
サポートしている皆様に、もっと馬の関係者が関心を寄せて
下さることを願っています。

「馬は人の輪(和)の中で走る」願わくば、最後のときまで
全ての馬が輪(和)の真ん中にいられますように。
2010/04/14(水) 09:10:59 | URL | 牧場の黒猫 #-[ 編集]
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