ちっちゃいけどパワフル。いつも元気いっぱいの現役獣医師が、厩舎や牧場のごく普通の日常をご紹介します。
札幌競馬遠征
2012年08月27日 (月) | 編集 |

ホッカイドウ競馬所属馬たちの

中央遠征の応援に行けるチャンスをうかがって

8月4日の土曜日

行ってきました

札幌競馬場

長年、北海道で獣医師をしてきて

学生の頃も出入りしていたのに

札幌競馬場の正門から入ったのは生まれて初めて


来年は改装工事に入るため

ここを見ることができるのももう最後です

クローバー賞ぎりぎりに到着

早速パドックへ

堂山厩舎の

クラグオー号

倉見さんにもお会いできました!


田中淳司厩舎の

ミータロー号


そして中央勢には

知ってる顔も!

久しぶりに会えてうれしかったよー


結果は広森厩舎のジェネラルグラント号が2着

角川厩舎のメロディアス号が6着、マンボマーチ号が8着

堂山厩舎のクラグオー号が9着

田中淳司厩舎のミータロー号が10着でした

人馬ともお疲れさまでした




帰りは競馬場を食べ歩き

ジェラート

最高


コーヒー

超ウマ



北海道ってスイーツもコーヒーも美味しいよね

だーい好き




帰り道に通りかかった地

本日開催された

北海道マラソン

スタート地点になった大通公園

昼休みにテレビで観ました

私が走った年は寒かったなー

でも今年は最高で31.5度にもなって・・・

たくさんの選手が担架に乗せられていました



初めて、制限時間、足きりの瞬間の映像を見ました

体にぶつかるくらいの勢いで係員が遮断するのね・・・

コンマ何秒で止められた選手が座り込んで泣いてた・・・



最後の制限時間をクリアした選手たちは足を引きずりながらゴール

涙が出てきました

みなさんの頑張りに心から励まされました

走る立場から見ると、沿道の声援に力をもらえるけれど

こうして遠くから見ていても心が震えます

感動をありがとう

どうかゆっくり休んでください





ホッカイドウ競馬も後半戦

馬も人も疲れてくるころです

ケガのないよう

残りのシーズン、乗り越えようね








おまけ

春にも載せた、休養中のダローネガ号

おめでとう・・・今日の走りに感動した

そしてこちらは今年生まれた妹・・・どう?似てるでしょ?

隣はデレデレの顔したアタクシ

たくさんの人に支えられ、かわいがってもらおうね

ずっとずっと応援してるよ
五輪馬術~義眼のアスリート~
2012年08月07日 (火) | 編集 |

ロンドン五輪で連日寝不足のみなさんもいることでしょう

日本人選手、そして世界中のアスリートから毎日元気と勇気をもらっているのは私も同じです

オリンピックは日ごろ目にすることのない、"マイナーな"競技が観られる貴重な機会でもあります

それは馬術も同じ

NHKでストリーム中継してくれていることで

たくさんの目に触れることになったことは本当に喜ばしいことですね

この大会で注目されているアスリートについての記事を読みましたので紹介します





今年のワールド・ドレッサージ・マスターズに出場したスウェーデンのTelde選手Santana号

彼、Santana号の左眼は義眼です

Telde選手は39歳で1歳2ヶ月の男の子の母親

04年のアテネ五輪にも出場しています

Santana号は11歳の種牡馬

Telde選手は彼を3歳から調教し、5歳で購入しました

事故が起こったのは3年前

ある朝馬房にいたSantana号の左眼の異変に気づきました

眼球表面に大きなキズ・・・腫脹もひどく、浸出液が出ていました

何年も生活して慣れていた馬房

彼に何が起こったのかは今もわからないそうです

すぐに獣医師を呼び、そのまま病院へ

手術により、投薬しやすいようカテーテルを装着しました

「一週間、4時間おきに薬を入れました」

獣医師の往診は毎日

米国の専門医にも相談しながら治療は続けられました

「できる限りのことは全てやった。けれど彼の眼球はよくならなかったの」

獣医師との相談の結果、彼女はSantana号の眼球摘出を決意、シリコン製の義眼を装着しました

Santana号のケガと治療、そしてTelde選手の産休もあり、7ヶ月ほど騎乗する機会がなかったそうです

片眼を失った馬との信頼関係は・・・

「両眼がある馬との信頼関係を築くことだって大変なこと」

「彼には声だけが頼り。動作のたびにいつでも声をかけた」

「Santana号には強い自尊心がある。こちらも自尊心を持って接した・・・そして何より彼はこの競技が好きだった」

復帰してすぐの競技会ではカメラのシャッター音に反応してしまったそう

そして二人がオリンピックレベルに達したのはつい最近

今年の1月だったそうです




もともと種牡馬として繋養されていたSantana号

いずれ種牡馬へと復帰するそうです




オリンピックにはアスリートの数だけ物語がある

それはヒトもウマも同じ





あと少し

寝不足でもいいかな・・・

そんな気持ちになります