ちっちゃいけどパワフル。いつも元気いっぱいの現役獣医師が、厩舎や牧場のごく普通の日常をご紹介します。
アイアンマン・ケアンズ・アジア太平洋地区選手権2017
2017年10月22日 (日) | 編集 |
もうずいぶん経ってしまいましたが…

今年の6月11日(日)

昨年に続き再びオーストラリア・ケアンズでアイアンマンに挑戦してきました

自分用の記録としても残しておきたいのでブログに記したいと思います





現地ホテルの部屋からの風景
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今年は海が見えました

大会会場、アイアンマン・ヴィレッジにある巨大看板
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これ見るとアイアンマンしに来たなーって思います

二度目ということもあり、受け付けもスムーズ

買い足したかったバイク用グッズなど昨年お世話になったお店で揃えました

ここ数年、輪行すると必ず不具合が生じる私のバイクですが、シマノのブースに持ち込んだらすぐに修理してくれて

どの大会でも最後はシマノ頼みの私

やっぱり世界のシマノだなーと思います




休憩に寄ったホテルの朝食
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コーンスープにガーリックトースト

ここの方たちはガーリック(たっぷり)トーストをよく食べます

大会前日のスイムコース
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風がすごい!

T1(スイムからバイクに移るエリア)にある選手の高価なバイクたち
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大会でしか見られないので興味津々で見回ります

前日は大好きなボロネーゼをいただきました
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美味しかった



相変わらず眠れない前日

恐らく眠れたのはトータルで2時間ほど

AM3時には起きて準備します

ホテルそばのバス停から4時過ぎ発のスタートエリア行きのバスに乗ります

約一時間ほどで到着し、バイクの補給食やドリンクを設置し、スタート前にはウエットスーツを着込みます

スタート地点では知らない外国人選手とコースブイの確認をしたり、緊張していたのでハグしてもらったり


スイムシーン
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昨年ほどの大きな波はありませんでしたがうねりがひどかった

3.8㎞を泳ぎ切りましたが、自身のアイアンマンで最高に遅い記録を達成しちゃいました

時間見て自分でびっくりしましたよ! 「間に合うのか?これ!」って突っ込みました

一歩先に砂浜に上がった選手が振り返って手を差し出したのでタッチ

「It was tough(きつかったね)」 と言うと 「Yeah, very tough(きつかった)」

遅くても他に選手がいるとホッとします

急いでトランジションエリアに行き、着替えてバイクに乗らないと制限時間になってしまいます

ヘロヘロで上がってきてウエットスーツを脱ぐのも大変な私に、ボランティアが脱がせに来てくれました

3人くらいで引っ張ってくれました

ホント毎回ありがとう



そこからはもう時間との闘い

ひたすらペダルをこぎ、制限時間とのにらめっこ

引き算、割り算、計算ばかりしている180.2㎞が終わり、帰ってきた時間を見るとカットオフの数分前でした



これでランまで行ける!やった!

後はもうルンルンです

ランに残された時間は6時間半

歩かなければ間に合います

ランまで到達できたことでもう嬉しくて嬉しくて

とっくに走り始めてる選手はみんな苦しそうな顔をしているけど、私は3周回ずっとニコニコでした

応援している観客に「You are smilling! Wow!(わお!笑ってる!)」って言われるくらい

42.2㎞、さすがに最後は苦しかったけれど、あの最高の瞬間を迎えることができました

ゴールでコールされる”You are an IRONMAN!”

これを聞きたくて聞きたくて一年トレーニングしてきました

何度経験しても最高の瞬間です

この後はゴール裏で記念撮影



そして主催者が用意してくれた温かい食事をいただきました
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もうおなかペコペコです


雨はますます酷くなり、南国の大会とは思えない寒さに!
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選手には(私いわく→)銀紙(保温シート)がかけられました



アイアンマンになれた日の夜は一年で最高に幸せな夜

でもすぐにお腹がすくので、買っておいたインスタントラーメンやパンを食べ漁ります(インスタントラーメンを食べるのは一年に一度、この時だけなんです…どのお店も閉まっている時間帯なので)

朝もすぐ目覚めてしまいます

おそらくアドレナリンの作用や疲労でしょうね

でも目覚めた瞬間から完走できた幸せ、アイアンマンになれた幸せでいっぱい




大会翌日はランコースにあって気になっていたオシャレなレストランへ
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大会中は楽しそうに飲み食いする一般のお客さんを横目で見てましたよー絶対ここに来てやるーって


頑張った身体に感謝しながら栄養補給です
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オフィシャルの動画で見つけた私のゴール後シーン
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「大雨の中ありがとう」とボランティアのおじさんに伝えているところ

本当に寒い中たくさんの応援をいただきました

彼らなしではこの喜びもありません

本当にありがとうございました



実はまたも手負いの状態だった今大会

昨年5月に落車により故障した私の肩関節MRI画像です
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計測の仕方によっては1㎝を超える異物が関節内にあり、これがずっと痛みを引き起こしていました

スイムもほとんど腕を回せない状態

それでもどこまでやれるか試したかった

肩を診てくれている担当医師に完走を伝えると

両手を膝につけて頭を下げ、「恐れ入りました」とおっしゃいました

そんな先生のおかげです

今も治療は続いていますが、馬と全く同じ内容の治療なので、最近は「自分でやる?」って聞かれます

たぶんうるさい獣医と会うのがめんどくさいんでしょうね




早いものでこれが7度目のアイアンマンになります

ここでいったんアイアンマンはお休みにしようかと思っています

しかし、そう思うたびに涙が出てくるので

これからのことはゆっくり考えようかなと思います



周りの協力に感謝、この身体に生み育ててくれた両親に感謝

そして自分の身体と心に感謝しています




2017 Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship, Cairns Highlights


ノーザンホースパークマラソン2017
2017年05月17日 (水) | 編集 |


おチビさん…
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どーゆー寝相やねん

↑ママが食べてた乾草落ちただけですが、爆睡してるのでそーっとしておきました





5月14日(日)

今年もノーザンホースパークマラソンに参加してきました

もう7回目になるこの大会

年々参加者も増えていて、とても賑やかになっています


今年は雨予報の開催でした
17ゴールゲート
空もどんよりです


会場には
17会場モーリス
記念写真を撮るランナーにモテモテなモーリス号パネルも


このマラソン名物、坂路コースを走るトレイルランの様子
17坂路1
コツをつかんだランナーが増えましたよ


誘導してくれたデルタブルース号
17でるたん
「ボク疲れちゃったのー」

デルたん、毎年ありがとうね




ペアランもトレイルもハーフマラソンもお天気がもってくれましたヨカッタネ

大会の女子優勝はタレントの福島和可菜さん

彼女はアイアンマンジャパンでリレーのランパートで参加していたので速さは知っていますが

そんな方でも3年越し!の優勝だそうです
17女子優勝
優勝賞品はミーティアトレイル号、一口馬主の権利

男子優勝賞品はフラットレー号でした

毎年本気で狙っている猫ひろしさんがスタート前に

「ホントに馬主権利欲しいんで、気を遣ってください!!!」って頼んだのに

またも優勝を逃しています



そんな猫ちゃん、チャリティーオークションでは暖かそうでしたよ(一番左)
17オークション1


オークションも盛り上がりました
17オークション
こちらも観客は年々増えてます

よぉーっし来年は私も札束持って参加だぜーと思いながら

この日の競馬メインレース、ヴィクトリアマイルの観戦へ

ノーザンファームさんの事務所で応援させていただきました
17ヴィクトリアマイル
優勝はアドマイヤリード号

彼女は参戦した馬の中で一番小さな体をしていました

ここノーザンファームさんで生まれ育った馬です

パパのステイゴールドを思い出させる体と根性、本当に立派でした

関係者の皆さん、おめでとうございます!




ノーザンファームさんの人を大切にするところ、馬に関することもそうですがマラソンも同じだなぁと思いました

素晴らしいホスピタリティーをこのマラソンで多くの方々に感じていただきたいです

来年もたくさんの笑顔に包まれる大会になりますように

主催者の方々、そして強風が吹き荒れる寒い中ずっと声を出して応援してくれたボランティアの皆さん

力になりました!ありがとうございました!








マラソン会場で活躍した移動式大型ビジョンは
17会場

翌日はいつもの場、門別競馬場に帰ってきていました
お帰りビジョンカー

今週のホッカイドウ競馬に向けスタンバイ完了です

5月とはいえ日高はまだまだ冷えます

どうぞ暖かくしていらしてください







アイアンマン・アジア太平洋地区選手権
2016年09月01日 (木) | 編集 |

6月の初め

今年初めてのトライアスロン、アイアンマン・アジア太平洋地区選手権に参戦してきました

場所はオーストラリア・ケアンズ

少し長くなり、馬の話も出ないので興味おありでしたら読んでください

洞爺湖で開催されていたアイアンマン・ジャパンが今年から中止になったこともあり、日本から何百人も参加していました

1人で申し込みましたが、飛行機も日本人だらけで両隣の男性は同い年だったこともあり、すぐ仲良しになりました

たまにはこういうのもいいですね

ケアンズには観光で訪れたことはありましたが、今回は全く違う様相

世界各国からやってきた数千人のアイアンマンが集う街になっていました

アイアンマン・ヴィレッジです
IMヴィレッジ

IMヴィレッジー2


朝5時に空港に着いて軽くコース見学へ  3日目にはレースです

受付やブリーフィング(競技説明会)、バイクの組み立てやメンテナンス、バイクの預託や準備などいつも通りバタバタ

朝2時半に起きて朝食や支度をして、スイム会場までバスで向かいます

前日の海(写真)もやや荒れてはいましたが、当日は波が高い状態でした
スイムエリア
この時はまだ晴れていましたが…

日本の大会なら中止だそうです

怖いながらも泳ぎ進んでいると、波はどんどん高くなり、雨も強く降り始めました

うねりもあり、途中で嘔吐している選手もいました

かなり長い間泳いでいたように感じました

3.8㎞のうち、あと数百メートルで終わるという頃、大きな笛の音が聞こえました 岸に上がれという合図です

「制限時間が過ぎたんだ…スイムもバイクもランも練習してきたのに、これでアイアンマン終わっちゃうんだ」

そう思うと涙が出てきました

カヤックの男性スタッフに「もう時間なんだね」と言うと 「違うよ。波が高すぎるんだ。たぶん競技は続けられるよ」

「ほんと?じゃあ岸に行ってみる!」 「うん!Good Luck!」

岸に上がり、スイムアップのゴールに向かって走っていると向こうから女性スタッフが走ってきました

「Keep Going!Keep Going!(続けて!)」

続けられる!急いでバイクエリアに行き、ウエットスーツを脱いで(ボランティアが手伝ってくれます)バイクウエアに着替えます

バイクコースは獲得標高1200mほどのアップダウン

昨年出場したアイアンマン・ジャパンは2300mでしたからまだラクですね

時々降る雨も気にならないくらい、ただ制限時間に間に合いますようにと祈りました

180.2㎞を走り終え、無事にトランジションエリアに帰ってこられました

ランの42.2㎞もひたすら祈ります…間に合いますように

そして制限時間の16時間半までにゴールできました

今年も夢のアイアンマンになれました

ゴール




気持ちは浮ついていました

日本に向かう機内で、ある出来事を聞くまでは…

参加した日本人の男性選手がスイムで溺れ、意識不明でケアンズ市内の病院へ搬送されたというのです

帰国後数日して、その男性が亡くなったと聞きました 彼は同世代でした 

同じフライトで飛び、同じホテルに滞在し、同じスタート地点に立ち、同じゴールを目指した人でした

そしてトライアスロンを、アイアンマンを愛していた人でした



毎日ふとした時に涙が出ました

残された家族、友人の気持ちを想い、トライアスロンはリスクが大きすぎるんじゃないかと思いました

私は続けていけるのか 家族はどう思うのか そんなことも考えていたと思います

今回の事故を知った家族は、やめてくれとは言いませんでした

そして今は大好きなアイアンマンに、またなりたいと思っています

どうしてこんな過酷で辛くて時間もお金もかかる競技を好きになってしまったんだろうと考えます

決してカッコよくはない自分の身体、決して強くはない自分の心

それでもこの競技を終えたとき、声援を浴びてゴールしたとき

そんな自分のすべてが好きになれて、認めてあげられるんです 

自分の周りに対して感謝の気持ちでいっぱいになれる

亡くなった仲間を想い、これからも彼が愛した世界を追いかけたいと思いました

今回もケガをおしての参加で、3か月経った今もリハビリ中です

今大会の完走メダルはケアンズに生息する青い蝶ユリシス
メダル
その姿を見るだけで幸福になれると言われています


いつまで、どこまでできるかわからないけれど、それでも前を向いて歩こうと思います








Ironman Cairns スイム


バイク


ラン













ノーザンホースパークマラソン2016
2016年05月23日 (月) | 編集 |

5月15日(日)

ノーザンホースパークマラソン2016が開催されました

16スタート地点
いい天気に恵まれました

例年通り、最初はペアラン2.5㎞
16ペアラン
スターターは右手に写る勝己社長

続いてこの大会メインイベントと言ってもいいトレイルラン7㎞
16坂路入口
競走馬調教用の坂路(はんろ)コースが組み込まれています

みんな立ち止まって
16坂路入口2
写真撮りまくり

走り心地はいかがでしたか?
16坂路内部

参加ランナーにはオーナーや牧場関係者はもちろん、前日も前々日も手術でほとんど寝ていない獣医師の先生の姿も(先生、カッコよかったです)



トレイルランを毎年先導してくれるのは

国内G1(菊花賞)、国際G1(メルボルンカップ)の覇者、そして日本馬で初めてオーストラリア最優秀長距離馬となった

デルタブルース号
デルタ2016
坂路を下りてきたランナーたちを待っていてくれました

一緒に写真撮ってー!って引っ張りだこでしたよ

今年のコースは少し変更され、坂路が後半に移動していました

毎年参加されていると思われるランナーさんが「今年は坂路走らせてくれないのかなぁ」と不安そうにつぶやかれたので

「安心してください。この後ちゃんと走りますよ

と声をかけると周囲でホッとした笑いが起きました

するとその直後、馬に乗って応援にやってきた方が!

なんと勝己社長ではないですか!!!

「しゃちょーーーー

ランナーみんなで手を振ります 社長もニッコニコ


「凄いね、社長さんが馬に乗って応援してくれるなんて、ちょっと感動する」

女性たちの声が聞えました

このコースは制限時間も長いので、最初から歩いている方もいます

楽しみ方は人それぞれ

そしてみんなが笑顔なんです


トレイルが終わるとハーフマラソンのスタート

私はハーフの準備に向かいましたが

ご飯をゆっくり楽しむ方たちもいます
16ごはん
美味しかったね

ランナーはボランティアの応援に励まされ

馬たちの応援に励まされます
16きんちゃん


エイドでは水やスポーツドリンク、とうもろこしやパークの手作りパン、そして冷たくて美味しい牛乳も提供されます

とうもろこしと牛乳はここで口にするのが一年で一番美味しく感じるんですよね



ハーフが終わると、チャリティーオークションが始まります

コンサドーレのマスコット
16ドーレくん
ドーレくんもお手伝いに来てくれていました



トレイルランを走ったオーナーに聞きました

「愛馬がいつも調教している坂路コース、実際走ってみていかがでしたか?」

「これからは"うちの馬、足遅い"って絶対言わないっ!誉めてあげようって決めたよ



いろんな大会を走ってきましたが、今回あらためて気づいたことがあります

コースに広がる広大な景色に両手を広げ空を仰ぐランナーがとても多いことです

後ろから見る姿は感動的でした

初めてこのマラソンを走った日を思い出しました

大会を実現するため尽力した先生の想いを感じ、並べられたパイロンを見るだけで胸がいっぱいになったこと…




この日一緒に笑い合い、走り合ったみなさんに感謝します

幸せな一日を本当にありがとうございました
16ジェンティル
(会場でひときわ目立ち、記念写真ラッシュになっていたジェンティルドンナ号と父キングカメハメハ号の初仔の写真)





ノーザンホースパークマラソン2016締め切り間近です
2016年03月26日 (土) | 編集 |

春めいてまいりました

今年もノーザンホースパークマラソン2016のエントリーが始まっています

開催は5月15日(日)

申し込みは今月末までです

名馬を輩出しているあのコースを

一緒に走りませんか?

こんな方も参加していましたよ(ホッカイドウ競馬・服部騎手と)
馬の楽園。でも今日はランナーの聖地になりました!


詳しくはこちらをごらんください
ノーザンホースパークマラソン2016オフィシャルサイト